メンタリズムの考察

メンタリストDaiGoさんのおすすめ本や講義からメンタリズム・心理学や様々な科学を学び、ビジネスや子育て等に活かしていこうというブログです

3つのミスディレクション 人を動かすための誘導

ミスディレクションはマジシャンの基本

注意を向けてほしくないものから遠ざけるための方法です。

名称自体は、

黒子のバスケ」の技名?が同じなので

そっちの方がピンとくるんじゃないでしょうか?

他にも、タイム・ミスディレクション

サイコロジカル・ミスディレクションというものもあるようです。

 

 

3つのミスディレクション

ミスディレクション

まずは、ミスディレクションについての例ですが、

クロースアップマジックなんかだと、

「手には何もないですよね」と片手ずつ見せたりしますが、

注意を集めていない方の手でちょっとした細工をしていることがあります。

このように、錯覚を生み出すための誘導のことを

ミスディレクションと言います。

 

人の注意は、同時に何個も集中することができません

マルチタスクという言葉はありますが、

色んな作業をやりながらという場面では、

集中して微細な違いに気づくことは難しいのです。

 

では、このミスディレクション

パフォーマンスでしか使えないかというとそうではありません。

買い物のときに、子どもに「お菓子」を持たせて買い物を済ませたり、

テレビに注目させて、自分は他の作業をしたり

注意をコントロールする時に普段から使っていることなんです。

 

タイム・ミスディレクション

記憶の曖昧さと時間の間隔を利用した

タイム・ミスディレクションの方法です。

時間を空ければあけるほど、人の記憶は曖昧になっていき、

自分の言ったことや周りで起きていることの

詳細まで覚えていることは難しいです。

その結果、パフォーマンスで不自然なところがあっても

詳細をすっ飛ばして

「心を読まれた」

「超能力みたいだった」

などの印象を持たれることが少なくありません。

 

このタイム・ミスディレクションを日常で使うなら、

相手の欲しがっていた物を何気なく聞いておいて、

忘れかけたころにサプライズプレゼントとして送ってみたり、

(その時に本当に欲しいものかどうかは注意が必要ですが・・・)

相手が以前言ったことをちょっとニュアンスを変えて、

「~なんてこと考えてるんじゃない?」と言えば

「こいつわかってるなぁ」と思われる可能性なんかもあります。

 

サイコロジカル・ミスディレクション

人の持つ偏見やバイアスを利用したミスディレクションです。

マジシャンがカードの下にコインを置いたと思わせておきながら、

実はモーションだけでまだ手にはコインがある。

また、封をしてある箱からトランプを出しても、

仕掛けがあるとは疑いません。

こういった思い込みを利用します。

 

日常場面でのいい例があまり浮かびませんが、

そこまで忙しくないのに、

人がいる前では忙しく動いて見せたり、

以前あった白衣や警官の制服を着ることで

相手に言うことを聞かせる詐欺なんかも

この効果を利用しているんじゃないかと思います。

注意が必要ですね。

 

最後に

今回、ミスディレクションを取り上げたわけですが、

注意のコントロール

記憶の曖昧性

思い込み

という3つの性質があることが分かりました。

これを念頭に、

マジックを見るとなにかわかっちゃうかもしれませんねw