ストレスを味方にする思考法
ストレスって、身体に悪いっていう印象ありますよね?だから皆ストレスを避けたり、ストレスを発散したりするわけですが、2014年にケリー・マクゴニガル先生がTEDで「ストレスが身体に悪いと思うことが死亡率を高め」、「人とのつながりを感じ、ストレスを乗り越えることで人が成長する」というスピーチをしました。また、先日のメンタリストDaiGoさんのニコ生でもスタンフォードのストレスを力に変える教科書の解説をされていましたので、ストレスを味方にする思考法をまとめてみたいと思います。
ストレスは悪いことばかりじゃない?
世間のストレスへの認識は、晒された時に鼓動が早くなり、血の気が引く、寿命が縮まるなどあまりいい印象が無いと思います。まずはその認識を変えていくことから始めましょう。先ほどの話はストレスの一部の悪い面の話しでしかありません。では、良い面とは何なのか、それには、「オキシトシン」「DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)」という2つのホルモンが関係しています。
オキシトシンは有名で、愛情ホルモンといわれるものですが、実はストレスホルモンの一種なのです。人とのつながりを感じたときに分泌されるホルモンで、ストレスを感じたときに人から支えてもらいたいと思わせているのもこのホルモンが一役買っています。一方、DHEAもストレスホルモンなのですが、ストレスを乗り越えたときに分泌され、免疫機能を回復させる役割があります。
つまり、一言でストレスホルモンといっても、良いものも悪いものもあるということ。さらに、自分に何かストレスがかかったと感じたときに、人とのつながりを再確認したり、ストレスを乗り越えることでどういったベネフィットがあるのかを考えることが必要だということです。
アリア・クラムの3ステップクエスチョン
ここでは、強いストレスを感じたときに、どういった思考法をすれば上手く対応できるのかを説明してくれています。手順は3ステップです。
1.ストレスを感じたときに、どういった身体の反応が起こるのかを知る
2.自分は何を守りたくてイライラしているのかを考える
3.怒るのではなく、効率よく解決する方法にエネルギーを使う
ベネフィットファインディング
マイアミ大学で行われた実験で、人から傷つけられた経験やストレスを感じた経験をした人が、「自分にとってそれがどう役に立っているのか」、そこから「学んだこと」や「どれだけ良い人間になったか」を考えるというものがあります。考える時間に関係なく、その実験に参加した人たちは、成長や学び、人として強くなる機会を得たという結果になりました。つまり、自分の経験の意味づけを変えることで、人は強くなることができるということですね。「そんなこと言って、考え方が変えられるわけないよ」なんて思うかもしれません。でも安心してください、研究で結果は出てますので、あとは実践して経過をみてみましょう!
ストレスは悪いことばかりじゃなく、人とのつながりや免疫機能に良い影響をもたらし、そのストレスを利用して問題対処し、ストレスのベネフィットを探ることで自己の成長を促すといういい面があるということがわかります。このことを頭の隅において、この時代を生き抜いていきたいですね!
ほかにも、ストレスが人の行動にどういった影響を及ぼすかを調べた研究やストレスから助かる方法があると著書では述べていますので、是非こちらもご参照ください。DaiGoさんも「今年、一般書では1番良い本」と絶賛していました。