メンタリズムとダイエット ~環境が与える心理的効果から~
ダイエットに失敗するのは、”あなたのせい”だけではありません。
あなたが、環境にどれだけ影響されているか
目標を立てることがどれだけ人をだらけさせてしまうのか
駄目だと思ったときに、自分を責めていませんか?その結果何が起こるか?そうやけ食いです。これも、心理学的にはわかりきったことなのです。
これがわかって、初めて次の手を打つことができます。
まず、環境があなたへ与える影響を見ていきましょう。例を4つ挙げます。
例1.疲れたときには誘惑に負けやすくなります。その誘惑に負けやすい状態で、外を歩いているといい匂いにつられて店の前に立ってしまった最後、買う予定の無いものを買ってしまったことありますよね?
例2.仕事がひと段落着いて、椅子に座ると、目の前にはお菓子の箱が・・・食べるか、食べないか・・・葛藤した末食べてしまうなんてことはざらにありますね?
例3.大きなお皿にたっぷりと盛り付けられた料理を、ぺろりとたいらげてしまったなんてことも?
例4.テレビのニュースで悲惨な事件報道があったかと思いきや、CMに切り替わり、ラーメンを美味しそうに食べる俳優を見ていると、こちらまでカップ麺が無いか物色を始めているなんてこともありますね。
これらは、無自覚のうちに食に対する暗示が行われているのです。
それぞれを考えると、
例1と2については、美味しそうな匂いのするお店は”あえて”その匂いを広げ、お店に誘導している、そうして誘惑に近づけさせることで、逃げられないようにしているのです。目の前の誘惑に勝てるほど人の意志力は強くないので、見たら食べたくなってしまうという心理になってしまうのです。
3については、ストックプレッシャーという言葉があります。これは、普段使うお皿の大きさが大きいとそれに合うように盛り付けてしまう、結果食べる量が増えてしまいます。
4については、恐怖管理理論というもので、不安をあおる内容の後に、人は安心感を求めるというもの。ストレスがかかったときに、人は簡単に安心のできるものに飛びつきます。それが、食であったり、タバコであったり、買い物であったりするのです。
では、どうすれば対策できるのか、ここでは3つの方法があります
摂食行動のパターンを知り、回避します。
つまり、間食する前に何をしているのか、つい買ってしまうのは、どの道を通ってしまうからなのかを知って、行動パターンや通路を変更します。更に、家や職場では、食べ物がすぐに見えないところに置くようにするといいです。
皿の大きさを変更するか、色合いに気をつけます。
皿を小さめのものを使ったり、食欲減退色の青い皿やランチョンマットを使うことで、摂取量を減らすことが期待できます。赤は食べ物が美味しそうに見えるので、注意が必要です。
無自覚の食を意識化します。
普段、右手で何気なく食べているものを左手で食べるようにする。テレビの影響を自覚した上で行動するようにする。
環境のせいとわかった上で、その環境を変えるようにするか、意識的に回避するかどうかは”あなた次第です”
参考資料は
良い習慣、悪い習慣: 世界No.1の心理学ブロガーが明かすあなたの行動を変えるための方法
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