世の中で悪用されている心理テクニック レビュー
現代催眠奇術師Birdie(バーディー)氏の著書
「世の中で悪用されている心理テクニック」のなかに、
メンタリストにも関係のある内容があったので、
オススメしたいと思います。
世の中で悪用されている心理テクニック レビュー
現代催眠奇術師Birdieとは?
催眠誘導にマジックの要素を取り入れた
催眠奇術を開発。
催眠術やカードマジックに始まり、メタルベンディング
リーディングなどメンタリズムにも精通しているようです。
眉村神也氏のオフ会で「バーディーシステム」という話が出ていたり、
合同でレクチャー・セミナーの企画などもしているようです。
今までとは違う催眠術の本!?
今までの催眠術の本というと、
「催眠誘導のやり方」
「瞬間催眠の方法」
といった技術面の紹介という印象が強くありました。
この本に限っては、
心理テクニックの実際どうなの?
催眠や暗示にどうしてかかってしまうのか?
プライベートやビジネスでの応用と注意点
催眠術師の暴露
などが主で
巻末近くに催眠のテンプレートが紹介されている程度です。
メンタリズム関連で気になる部分も多々・・・
第一章から「心理学の権威がメンタリストだったら大間違い!?」
というタイトルなので読み進めてみると・・・
心理テクニックの「バーナム効果」について興味深い記述が!
その記述は・・・
「誰にでも当てはまることを言えば、信頼を得られる」ではなく、
「信頼を得た状態であれば、適当なことを言っても当てはまる」
リーディングの勉強をしているときには特にそうで、
誰にでも当てはまると思って、
誰にでもストックスピールを言ってしまうこともありますが、
きちんとラポールが取れた状態でないと
リーディングは信頼を得るどころか、
気味悪がられることにもなりかねません。
もうひとつ
正しい心理テクニックの中に、
相手の「そうみられたい自分」を先に認めてあげる
というものがありました。
服装や持ち物など、相手が選んだものには、
「どう見られたいか」が表れるので、
その部分を見極めて、
伝えてあげることが大事だという事ですね。
最後に
一風変わった感じの催眠本でしたが、
今までの心理学本の実際どうなの?というところや
催眠の日常への応用なんかは
学べるところが大きいと思いますので、
興味のある方は手に取ってみてください。
ちなみに、
著者のDVDもお高いですがベストセラーだそうです。