メンタリズムの考察

メンタリストDaiGoさんのおすすめ本や講義からメンタリズム・心理学や様々な科学を学び、ビジネスや子育て等に活かしていこうというブログです

子ども時代の学習がEQ向上のかなめ

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これまでいくつかEQについて書いてきましたが、

子ども時代の経験がEQ学習には

最重要だということがわかっています。

 

 

子ども時代の学習がEQ向上のかなめ

EQとIQの関係性

EQが高いと、

忍耐強く課題に取り組んだり、

他者に協力を依頼したりするため、

IQも自然と高まっていきます。

 

一方で、

IQが高いからと言って、

EQが総じて高いかといえば、

そうではありません。

 

勉強はできるけれども、

コミュニケーションをとるのが下手で、

社会にうまく適応できない人

とっさの状況に対応できない人

というのは少なくありません。

 

子どもの頃のEQに影響を与えるのは、

子どもの見本となるべき親たちが

どのように接するか?ということです。

 

子ども時代のよくある経験とその結果

子どもが成長するにつれて、

親としては子どものためを思って、

「~はしないとダメ」

「~はしちゃダメ」と教えていきます。

しかし、それに反したことをすると、

「どうしてできないの?」

「もう怒らせないで」

など親が感情的になってしまうこともあります。

自分の子どもとなるとつい

「自分の言うことを聞いてほしい」

「なぜ、言うとおりにしないのか?」

と思ってしまうものです。

 

しかし、これでは、

子どもの気持ちに寄り添っておらず、

子どもは自分の気持ちが無視されたと感じたり、

疎外感を感じてしまうこともあります。

こうなると、

他者の気持ちを読み取れなくなったり、

感情的なまま自制心なく行動するようになるなど、

子どものEQが育ちにくくなってしまいます。

 

取り組まれているEQ教育

海外では、EQ教育が授業に組み込まれています。

日本でいう、「道徳」ともまた違う形のようです。

感情をテーマにした授業では、

「自分の名前と気分を点数をつけて発表する」

「落ち込んだ人の悩みを一緒に考える」

子ども同士で言い合いになったときには、

「お互いの気持ちや考えを整理しながら妥協点を探す」

といったことを

子どもたち自身が行い、教員はそれをサポートします。

 

他にも、

チームワークの授業や表情から感情を読み取る練習

などを通して、

・情動の自己認識

・情動のコントロール

・行動への活用

・共感

・人間関係の処理

といったことを学んでいきます。

 

最後に

親は子どもとどのように接すればよいのか?

この問いの答えは、

子どもがどんなことを感じているのか?

何を考えているのか?ということを

子ども自身が表現できるように一緒に考える。

これが第一歩になります。

 

自分のことがわからなければ、

他人のことなんてわかるはずがないんです。

そして、

親の意見を押し付けてしまえば、

依存や反発を生むので、

一緒に考える姿勢が大事です。

アドラー心理学に通じていますね。