自分の感情と向き合い、うまく制御する方法
一般的に知性というと、
IQ(知能指数)が高いことを示しますが、
同じ程度のIQだったとしても、
成功した人生を歩むかどうかには、
違いが生まれます。
この違いを生む要因こそが、
EQ(心の知能指数)=感じる知性です。
以前、EQについて記事を書いていますので、
こちらもどうぞ。
psychologicaleffect.hatenablog.com
自分の感情と向き合い、うまく制御する方法
EIの4つの能力(おさらい)
・感情の知覚
・感情の理解
・感情の制御
・感情を利用した思考
簡単に言うと、
自分の中の感情を理解・コントロールしたうえで、
どう行動するかを決める能力かつ、
他人の気分や気質、動機などを推測したうえで寄り添い、
それに適切に対応する能力のことです。
今回紹介するのは、
自分の感情との向き合い方からです。
セルフモニタリング
自分が今どんな感情を抱いているのか?
を知覚する段階です。
感情が沸き起こったときに、一歩引いて、
「あっ!今自分は(怒り・悲しみ・嬉しさ・不安)を感じている」
と気づくことがはじめの段階です。
そのためにも瞑想は重要なテクニックですが、
他にも、今感じている感情を書き出してみる
=エモーショナルディスクロージャー
なども有効です。
エモーショナルコントロール
湧き上がった感情を制御する段階です。
感情のままに行動すれば、
後から後悔することは少なくありません。
特に、「怒り」「悲しみ」といった負の感情は、
制御するのが難しい印象があるのではないでしょうか?
まずは、「怒り」のコントロールで有効とされている
2つの方法を紹介します。
①怒りの発端となった理由を問いただす
最初怒りだす原因になったことは何か?
相手の立場や気持ちなど配慮したうえで、
自分が誤解していたことはなかったか?
と、自分に問いかける時間を作ります。
※ただし、怒り心頭に発する状況では難しいです。
②タイムアウト法
精神科での対応でもよくつかわれる方法です。
怒りの原因となるものから、
物理的に距離を置いて、
心の状態が落ち着くのを待ちます。
その間に、創作活動や気晴らしの活動があると、
なお良いです。
次に「悲しみ」「不安」のコントロール法です。
頭で考えていると、
ネガティブな考えが浮かんでは消える
という悪循環を繰り返します。
ここで、有効とされているのが、
運動療法とコーピングイマジナリーです。
ランニングやエアロビクスなどの運動を行うことによって、
抗精神病薬と同等かつ継続的な効果が得られた
という報告もあります。
コーピングイマジナリーというのは、
自分の置かれた状況よりも、
もっと悪い状況を考えることで、
少しでも前向きになるためのテクニックです。
最後に
まずは、自分にどんな感情を湧き上がっているのか?
を正確にとらえ、
感情に囚われそうになった時にも、
それぞれの感情に合わせた対応をとることで、
感情をコントロールする術を身に着けることが、
EQを高める一歩になります。