注目を集める① ~自動トリガー~
今回はベン・パー著
より注目を集める方法として重要な
「7つのトリガー」の1つ
「自動トリガー」を紹介していきます。
注目を集める① ~自動トリガー~
自動トリガーとは?
その刺激を目の前にすると、
ほぼ自動的・無意識的に
注意が向いてしまうものです。
第一印象を決めるものでもあるので、
即時的に注目を集めることができます。
そのポイントは、
「対比」と「連想」がキーワードです。
「対比」
大勢の人が、
同じような服を着ていると、
特定の1人を探すことは難しいです。
「ウォーリーを探せ」では、
環境に溶け込ませることで、
難易度を高くしていますよね。
周囲のものと違うもの=「対比」
が注意を向けやすくする仕組みの一つです。
フォントの大きさを変える
あるいは、文字の太さを変える
色を使ってという場合もあります。
「対比」を意識して、
注目させたいものに誘導していくという方法は
メンタリズムパフォーマンスでも
取り入れられています。
「連想」
ある刺激によって、
連想するイメージというものがあります。
その連想は、半ば無意識のうちに始まるため、
自動的に注意が向いていくことになります。
色彩心理学と関係している部分では、
黄色と黒の組み合わせ=蜂→危険
身体化された認知も関係しているようで、
手に持った温かい飲み物
→話している相手も温かみのある人
音も場面によっては大きな影響があります。
肝試し中に、何か物音がした
→何かいるんじゃないかと注意を向ける
日常にある自動トリガー
この自動トリガーは、
使いやすいことから、
様々な場面で用いられています。
一部例を紹介していきます。
Amazonでは、
ところどころ青文字がある中、
カートに入れるボタンはオレンジ
他の販売サイトでも、
購入ボタンは赤やオレンジなど
暖色系の目立つ色になっています。
結婚式でも
主役はドレスと白タキシード
参列者は目立たない色のドレスやスーツなど
主役を引き立てるように文化が根付いています。
コーヒーショップなど飲食店でも
ちょっと離れた場所でコーヒーの香りがすると、
お店を探さずにはいられません。
おいしそうな匂いがすれば、
おいしい食べ物や飲み物を
自然に連想するはずです。
最後に
注目を集めるトリガーの1つ目を紹介しました。
ちょっとした工夫で、
無意識的・自動的に誘導していくことができます。
ただし、長い期間注意を向けてもらうためには、
「その他のトリガー」を使う必要があります。
それはまた、次回に。