観察力と推測で心を読み解く方法
「観察力」これは普段生活しているなかでも
現状を把握したり、
相手の性格や行動パターンを推測したり、
ちょっとした変化に気づいたり、
こちらがどういう行動をとるか
といったことを決める際のベースとなる能力です。
観察力と推測で心を読み解く方法
観察力をどう活かすのか?
観察力を活かすためには、
ただ見たものを見たまま捉えるだけでは不十分です。
ではまず、
観察できる事象とは何でしょうか?
表情? 髪型? 服装? 装飾品? 体格? 行動?etc...
非言語的・言語的な手がかりがあります。
ここまでの非言語的な情報については写真からでも読み取れます。
さらに踏み込んで、
「観察した事象がなぜ起きているか?」
「どう変化するのか?」
という視点を持つことがポイントになってきます。
楽しそうな表情をしている→何の話題を楽しいと感じているのか?
いつもそうなのか?
誰かがいるからそうなのか?
体格が痩せている→筋肉質になってきたなら、何か運動を始めたのか?
そもそも運動を始めるに至るきっかけがあったのでは?
神経質・考え過ぎちゃうところがあるのか?
行動パターンが変わった→誰かから指導を受けたのか?
自分から考えて行動を変えたのか?
そもそもなんで変えようと思ったのか?
協調性のあるタイプなのか?
というように、観察した事象から推測することを習慣にしていくことで、
観察力は徐々に養われていくはずです。
状況把握で観察力の精度を上げる
観察し始める前にその場の話の流れや状況がわかっていると
より観察力の精度を上げることができます。
例えば、
悩んだ時にその場で答えが出せずに
「ちょっと考えておきます」と言うことがあります。
これに対して、どう思うでしょうか?
「前向きではないんだな・・・」という印象がありませんか?
これに状況を加えるとより詳細な場面が見えてくると思います。
今度会社の皆で飲みに行こうという話になりました。
「いいですね!」と社員の一人も乗り気で言っていたのですが、
日付を「~日にしようか」とこちらが言うと、
その社員はカレンダーを見たり、携帯のスケジュールを確認したりして、
悩んだ末「んー、ちょっと考えておきます」と言いました。
これに対してはどう思いますか?
飲み会自体は参加したい気持ちがあるように思えます。
ただ、日付を言ってから反応が変わったことから、
予定があるのかもしれないし、ずらせるのかもしれません。
ただ、「前向きに検討している」印象はあるかと思います。
これに、その社員が家族持ちなのか?
勉強会などに積極的に参加する人なのか?
などの背景によって、推測できることも変わってきます。
このように、ただ起こった現象を見るだけではなく、
その話しの流れや状況から起こった行動を読み取る
つまり、
「空気を読み、行動から心理を読み解く」
ことで更なる観察力の精度向上が期待できます。
最後に
観察力を鍛えるのは一日二日でできることではなく、
継続していくことで養われ、機能を維持していくことができます。
普段の生活でも意識してはいかがでしょうか?