Psychological Subtletiesから読み解くメンタリズム
有名メンタリスト、バナチェックの著書
『Psychological Subtleties』
※サイコロジカルサトルティ
を手に入れ、読み解く日々を過ごしています。
そこにはパフォーマンスはさることながら、
プロバビリティや心理誘導などメンタリズムのヒントが記されていました。
Psychological Subtletiesから読み解くメンタリズム
Psychological Subtletiesとは?
メンタリストの業界では、「PS」として親しまれているようで、
1~3巻までが出版されている洋書です。
タイトルにある「Subtletie サトルティ」とは、
「さりげなさ」「巧妙さ」と和訳されます。
メンタリズムパフォーマンスの構成・補助するものが記されています。
パフォーマンスももちろん感嘆するのですが、
メンタリストの巧妙な戦略にこそ真の価値があると思わされました。
巧妙な戦略
メンタリズムパフォーマンスには、
色々なエンディングが用意されています。
心理テストだと言って始め、
「~じゃない?」と当てにかかる。
当たったなら、そのパフォーマンスは成功
外れても、「それを選んだあなたは、~な性格傾向があるみたいだ」
みたいにリーディングに終着させることで、
パフォーマンスは成功。
これこそが、メンタリストにとって
リーディングが最大の武器と言われる所以じゃないかと思う。
あるいは「さりげなさ」を利用した心理学的なフォースを利用して、
相手が選択する確率を上げる。
違うものを選んでも、続けて選んでもらい、
エキボックで誘導する。
なんて方法もある。
日常に応用
あくまで、「さりげなく」「巧妙に」行うことがポイントで
日常にもそれは同様に働く。
よくあるミラーリング、あからさまでは警戒されるのはよく知られた話だ。
コミュニケーションでも、
相手がどう切り返すのか想定しながら戦略的に会話を行う方が、
信頼を得ることにもつながるんじゃないかと思う。
最後に
メンタリストは、様々知識や経験を利用して、
相手の心にスッと入っていく力をもっている。
そこで、重要になるのがこの
「さりげなさ」「巧妙さ」じゃないだろうか?
あからさまなものは、警戒し、怪しまれる。
さりげなく、巧妙なものは、
無意識のうちに心に刷り込まれていく。
メンタリストと名乗るのか?名乗らないのか?
どちらにしても、その影響力には注意しなくてはいけませんね。