メンタリズムの考察

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催眠術は本当にあるのか?~櫻井・有吉THE夜会にみる催眠術~

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「櫻井・有吉THE夜会」で菜々緒さんが催眠術にかかるかどうか?

っという企画をやっていました。

今回出演したのは、催眠パフォーマーである

閃光の催眠術師・十文字幻斎という人でした。

確かにやらせかと思う人が多いですが、

催眠は心理学の一分野です。

テレビでは解説されていない原理などを要約していきます。

 

本当にあった催眠暗示

権威効果

十文字幻斎という名前や派手目な衣装

これらも、催眠の効果を高めるために重要な役割を果たしています。

権威効果と言って、身近なところでは医者の白衣です。

権威があるとわかると、従ってしまいますよね。

 

モデルの提示

まずは、スタッフを先にかけて、次に奈々緒さんでした。

これは、先に「催眠にかかるとどうなるのか」という

モデルを提示しています。

こうすることで、「私がかかったらどうなるんだろう?」

と想像させることができます。

 

催眠はリラックスした集中状態

催眠は眠っていて、

意識がなくなるものと思う人がいるかもしれませんが、

奈々緒さんの話からもわかるように、意識はしっかりとあり、

自分が何をしているのかもわかるようです。

催眠誘導の際は目線を誘導したり、

集中するように促していましたね。

こうすることで、指に集中した状態を作っていましたね。

まぁ、TVなので実際には事前に催眠状態にしておいたり、

被暗示性が高い状態か判断をしていたとは思いますが・・・

 

パブロフの犬₍条件反射₎

催眠をかけるときの第一段階は筋肉のコントロールです。

まずは、

「指の間に指が入って、抜けると指がくっつく」

という条件付けを行います。何度か反復が必要だとは思います。

そして、「指が抜けると指がくっつく」という条件反射が形成されます。

「指がくっついて、もう離れません」と強調した暗示を入れることで、

指が離れなくなったのでしょう。

ここまでくると、ラポールも形成されていますので、

他の暗示も入りやすい状態といえます。

そして、最後にはしっかりと催眠状態を解除します。

 

最後に

今回の催眠は古典的催眠とわれるもので、

非科学的なものと思われがちですが心理学の一分野であると解説しました。

その裏には、

権威効果、モデリングやパプロフの犬

といったもの以外にも様々な心理的効果が利用されているようです。

ラポール形成、声のトーン、話すスピードなど

説得の技術にも通じるところがありそうですね。

 

催眠について勉強になるのはこのシリーズ

催眠術のかけ方 ―初心者からプロまで今日から使える

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