ネガティブな性格からポジティブな性格になるための手掛かり
現代の科学によって、
性格は変えられることがわかっています。
状況に応じて一時的に変わる場合もありますし、
本人が望めば、
継続的に変化することもわかっています。
ただ、本質の性格は変わらないはずだという
反対意見を持っている人も多いかと思います。
では、
どうすれば、性格は変えられるのでしょうか?
ネガティブな性格からポジティブな性格になるための手がかり
性格を決める要素
一人一人違う性格ですが、
一卵性双生児を対象にした興味深い研究があります。
遺伝子構造が同じであっても、
「どんな環境で生活しているか?」
「どんな経験をするか?」
によって、それぞれの個性が育まれることがわかっています。
エピジェネティクスという遺伝子の学問的には、
何らかの要素の遺伝子を持っていても、
そのスイッチがオンにならないと発現しない。
つまり、
遺伝子のみで性格が決まるわけではないので、
「性格は変わらない」とあきらめる必要もないです。
性格が変わらないというイメージが及ぼす影響
一度規定された性格の自分のイメージ
「自分は○○な性格だから」
あるいは、周囲が抱く自分に対するイメージの影響
「周囲から○○な性格だと思われている」
によって、
それに沿った行動をとるようになっていきます。
ここが、性格は変わらないとされる大きな要因です。
そして、
そのイメージに沿った行動をとることによって
もたされる経験というのは、その性格傾向を助長します。
例えば、
自分が内向的で人と関わるのが苦手な性格で、
周囲もそう考えているとしたら、
周囲の人が積極的に話しかけようとすることは少なくなり、
集団の中で積極的に会話に入っていけないことを実感すると、
「あ、やっぱり自分は内向的だから、集団はダメなんだな」
と考え、そういった関りを避けるような行動をとるようになります。
こうなると、
殻に閉じこもっていくことは想像しやすいですね。
では、どうやったら性格を変えていけるのでしょうか?
性格を変えるための手がかり
性格を決める遺伝子以外の要素として、
「環境」「行動」が重要なことは明らかです。
では、どうしたら、性格は変えられるのでしょうか?
まずは、
自分がどんな性格になりたいのか?
これが明確になっていけないといけません。
もしくは、「○○みたいな人になりたい」と
具体的な人物をイメージしても良いです。
次に、
そういう性格の人はどういう行動をするのでしょうか?
そして、その行動を「AS IFの法則」に当てはめていきます。
AS IFの法則とは、
心理学者のリチャード・ワイズマンが提唱した理論で、
まるでその人になったかのように振舞うことで、
本当にそうなっていくというものです。
ここで、重要なのが、
自分や周囲からのフィードバックです。
なりたい自分の振る舞いに対して、
自分と周囲が再評価を行うことで、
その「なりたい性格」のイメージが定着していきます。
つまり、性格を変えるには、
行動を変えることで、
自分や周囲からの認識を変えることが必要になります。
行動を変えることは容易ではありませんが、
「なりたい性格」に即した行動をとるようになっていけば、
徐々に変化していくことができるということです。
最後に
性格は行動によって変えていけます。
自分がどうなりたいか?
それに即した行動をとり、
自分を再認識することがポイントになります。
参考文献