メンタリズムの考察

メンタリストDaiGoさんのおすすめ本や講義からメンタリズム・心理学や様々な科学を学び、ビジネスや子育て等に活かしていこうというブログです

感情を読み取り、協調性をはぐくむ方法

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前回に続いて、今回はEQのうち、

他者との協調性を伸ばすには、

どうすればよいのかを考えていきます。

前回の話題については、こちら

psychologicaleffect.hatenablog.com

 

 

感情を読み取り、協調性をはぐくむ方法

EQのおさらい

そもそもEQを要約すると、

自分の中の感情を理解・コントロールしたうえで、

どう行動するかを決める能力かつ、

他人の気分や気質、動機などを推測したうえで寄り添い、

それに適切に対応する能力のことでしたね。

 

今回、フォーカスするのは、

・他者の気分や思考を読み取る能力

・協調あるいは共感する能力

 

上記の能力は、

持っていて当たり前の能力だと思うかもしれませんが、

空気の読めない人

相手の発する非言語手がかりを見逃す人

相手の感情に寄り添えない人

というのは、

これらの能力が欠けているとも言えます。

 

では、どうすれば、

これらの能力を伸ばすことができるのでしょうか?

 

相手を観察⇒推測する段階

まずはじめに大事なことは、

状況を観察し、分析することです。

 

個人でも集団でも

どんな感情を抱いているのか?

どんな状況にあるのか?というのは、

非言語の手がかりに現れているはずです。

個人なら

・表情

・態度

・会話のスピード

といったものが、

普段と比べてどう変化したのか?

集団なら

・何をしている集団なのか?

・その集団の中でリーダーは誰か?

ということも、

しっかり観察する必要があります。

 

ここで、読み間違えることも多いのですが、

精度を上げる方法がいくつかあります。

・相手の置かれている立場を推測してみる

 こちらが感情的になると、

 正しく読み取ることは一層難しくなります。

 まずは、冷静になって、

 相手の立場を想像しながら、

 なにか理由があるのでは?と推測してみましょう。

 

・表情や態度をまねてみる

 表情分析の権威ポール・エクマンの研究から、

 表情を真似すると、

 その感情が湧き上がってくることがわかっています。

 つまり、

 笑顔を作っていれば、楽しい感情

 怒った表情をすれば、だんだんとイライラ

 といった具合に感情が沸き起こってきます。

 これを手掛かりにして、

 表情や態度を真似することで、

 相手が何を感じているのか?を推測します。 

 ※ネガティブな感情が自分に向けられているときは、

  真似は厳禁です!

  

協調・共感する段階

相手の感情を推測したうえで、

協力的・共感的な態度をとると、

ラポールが形成されていきます。

 

・相手の発言や非言語に同調する

相談されたときなんかは、

自分の意見を言いたくなりますが、

相手からすると批判に捉えられることも

少なくありません。

相手の発言を繰り返して

考えが整理できるように促したり、

抱いている感情に共感するようにしましょう。

先ほども出ましたが、

表情や態度をまねる

ミラーリングも自然にできれば、

相手からの信頼を得るためには効果的です。

 

ただし、他者の目ばかりを気にして、

なんでも同調してしまうと、

アイデンティティが欠如したり、

話を聞いていないと思われたりすることがあります。

そういう時には、

相手の意見は尊重しつつ、

自分の意見を謙虚に述べるという方法があります。

つまり、

~さんは、○○だって考えてるんだね。

僕は××ってこともあるのかなって考えてたんだけど、

どうかな?

といった具合に、

最後を質問にすると、

より親身になって考えている感じが出ます。

 

最後に

こういった他者とうまくやるための能力は

EQでいうところの

社会的知性に当たります。

これがきちんとできるようになるためには、

一朝一夕では難しいので、

日ごろからの

観察⇒推測⇒気配りの行動が重要です!