メンタリズムの考察

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研究結果からわかる嘘にまつわる誤解

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自分たちが何を基準に

「この人は嘘をついている」と判断するのか?

その手掛かりにしているものが、

多くの場合、当てにならず、

他の重要な手がかりは

見過ごしてしまっていることが、

いくつかの研究からわかっています。

 

 

研究結果からわかる嘘にまつわる誤解

見抜く側が手がかりとしているもの

あなたは、他人の嘘を見破る時、

何を手掛かりにしていますか?

・まばたきが多くなるか?

・視線を逸らされた?

いくつか挙げられると思います。

 

和田氏(1993)が研究によれば、

嘘をついたときに増加するもの

 瞳の大きさ、まばたき、頭の動き、

 ジェスチャー、体をいじる、足の動き

 姿勢変化、うなずき

 答えるまでの時間の長さ

 話のスピード、会話での言い誤り

 口ごもり、声の上ずり、ネガティブな陳述

 不適切な情報、自分についての言及

嘘をついたときに減少するもの

 視線を逸らす

嘘をついたときのその他の変化

 微笑、発言の長さ、発言数 

見抜く側が手掛かりにしていることが明らかになりました。

 

信頼できる嘘の手がかり

一方で、デパウロら(2003)の研究で

嘘の手がかりとして、

信頼できるものが明らかにされています。

発言に関するもの

 直接的な発言が減る(曖昧な発言が増える)

 発言が短くなる

 詳細な情報量が減る

 自発的な発言の訂正が減る

 発言の一貫性が減る

 発言のもっともらしさが減る

 発言の文脈に関する説明が減る

 ネガティブな発言が増える

 同じ言葉の反復が増える

態度や様子

 協力的な態度が減る

 緊張している様子が増える

 声の緊張が増す

 声のトーンが高くなる

 愉快な表情が減る

 そわそわした様子が増える

身体の反応

 瞳孔が拡大する

 あごを上げるしぐさが増す

 唇をぎゅっと結ぶしぐさが増える

嘘にまつわる誤解

私たちが嘘を見抜こうとするときに

ボディランゲージを当てにしますが、

一定の動作が手がかりになるわけではなく、

緊張している様子やそわそわしている様子など

複合的に見る必要があることがわかります。

 

そして、

 

曖昧な発言など発言内容に関するもの

瞳孔の拡大など自律神経系の反応

声のトーン、愉快な表情の減少

などあまり意識しないものが

信頼できる手掛かりということがわかります。

 

最後に

嘘を見抜こうと生活していては、

疑心暗鬼になってしまいます。

なにごとにも、

バイアスを外して、

冷静に判断が下せるように、

相手が普段どういった行動をとるのか?

それが変わったときに気づけるようにしておく

ことが大事だと思います。