「嘘」の手掛かりを引き出すブラフ
前回、「嘘」について取り上げましたが、
表面に現れた「嘘」のサインを手掛かりにしよう
という受け身的な手法でした。
psychologicaleffect.hatenablog.com
今回は更に「上級編」
ブラフ(はったり)を巧みに使った
嘘の見抜き方について検討していきます。
言葉の矛盾点を探す
審問の場でよく使われる方法でもあります。
「逆転裁判」はこの矛盾点を探すゲームと言っても
過言ではありません。
メンタリストDaiGo氏の話によれば、
「人狼」というゲームの駆け引きでも
同じことが言えるようです。
では、どのようにブラフを使うのでしょうか?
細かな部分で事実とは異なる情報を伝え、
相手から情報を引き出すという方法があります。
例
検事「犯人はガードレールにぶつかって逃走した」
※事実はガードレールにぶつかっていない
被疑者「俺の車には傷ひとつない」
検事の細かい矛盾をついて無実を主張していますが、
これができるのは、事実を知っている犯人だけです。
態度の変化を手掛かりにする
メンタリズムパフォーマンスでも
頻繁に使われる手段です。
こちらが指摘したことに対して、
相手がどのような行動をとるのかを手掛かりにします。
例
メンタリズムパフォーマンスより
「今、口元が緩んだという事は、
緊張がゆるんだという事だから・・・」
と指摘したことにより、
相手が口元を隠したり、
口元を固めようと意識するようになる。
図星でなければ隠す必要性はなく、
口元に意識するようになれば、
他のボディーランゲージを読み取ることが容易になる。
浮気を見抜く方法の例
女「友達と遊びに行ったって言ってたけど、女の子はいなかったの?」
男「なんで?・・・男友達だけだよ」
女「あ、そうなんだ、ごめんね変な質問して・・・」
男「いや、〇〇と△△がさぁ・・・」
疑いを向けておいて、あえて泳がせることで、
「バレてない」安心感を与え、
相手の反応を見るというものです。
余計なことをベラベラとしゃべる場合は、
注意が必要とされています。
通常、潔白の人が疑いを向けられれば
質問の意図がわからず端的に回答したり、
疑われたことに対して怒りをあらわにするはず。
最後に
どれも使うには心の準備が必要ですが、
ただ受動的に手掛かりを探すのと
能動的にブラフで確率を上げるのとでは
成果は明らかなはずです。
今回引き合いに出したゲーム