浮かび上がる考え(プライミングの影響力)
人は無意識のうちに様々な刺激にさらされて、
「そんなの気にもとめてなかった」というようなことに、
影響を受けています。
今回は、プライミング効果の
日常場面でどうつかわれているか
メンタリズムパフォーマンスでの応用について考えます。
浮かび上がる考え(プライミングの影響力)
思考に影響を与える、プライミング効果とは?
プライミング効果とは・・・
「ある刺激をきっかけに、その後の思考や行動に影響を与える」
というものです。
例えば・・・
昼前にTVでラーメン特集をやっていたが、
そんなことは忘れているにも関わらず、
ラーメンを食べたくなったことはありませんか?
もしくは、
何かいい香りがするなぁと思って周りを見ると、
ドーナツ屋があったり・・・
服屋さんで色々と迷ったり、探すのに時間をかけたのに、
写真のモデルさんが着ている服と同じものを買っていたり・・・
何か考えたり、行動し始める前の刺激によって、
※今回は「視覚情報」や「匂い」がそれにあたります。
頭の中でその刺激と関連するものが連想されます。
「ラーメン」「ドーナツ」「かわいい服」
このプライミングを誘発する刺激は
自分にそのつもりがなくても他者に影響を与える場合もあれば、
販売業などでは販売促進効果が高いため、
意識してこの作用を用いることもあります。
意識すれば、日常には、様々なプライミングの刺激に
あふれていることに気づくはずです。
プライミングで潜在意識に埋め込む
プライミングを狙う場合に注意しなければならないことがあります。
それは、
相手が「意識すると失敗する」ということです。
なんだか大げさ、あからさますぎるという場合は、
プライミング効果は失敗に終わってしまいます。
あくまでも、自然に潜在意識に埋め込んでいきます。
プライミング効果を応用したメンタリズム
derren brownの手法です。
テーブルの配置は昔の自転車を
テープが回るところは車輪の動きなどを連想させ
「B」と発音するときにタッチする
など様々なプライミングを誘発する刺激を用いたパフォーマンス動画です。
思い起こさせる対象を事前に決めて、
それを連想させるものをたくさん仕掛けることで、
ここまでの影響力があるようです。
最後に
プライミングについて考えてきましたが、
ふと浮かび上がる考えが、
実は何かに影響されているかもしれないということがわかりました。
それをメンタリズムではうまく利用しているようですね。
今回参照にしたのは下記の本になります。
他にも、心の不合理さや錯覚といったものが紹介されていて、
なかなか読みごたえがあります。
興味のある方は、是非読んでみてください。