メンタリズムの考察

メンタリストDaiGoさんのおすすめ本や講義からメンタリズム・心理学や様々な科学を学び、ビジネスや子育て等に活かしていこうというブログです

あの学生時代を思い出す小説 ~森見登美彦ワールド~

前回は「有頂天家族」を取り上げましたが、

今回は続いて、

夜は短し歩けよ乙女

四畳半神話大系

の2冊のあらすじと考察していきます。

 

 

森見登美彦さん 著書

「夜は短し、歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 
 あらすじ

後輩である少女に恋をしている「私」は、彼女という城の外堀を埋めるべく日々彼女を追い掛け、なるべくその目に留まろうとしている。しかしその彼女はなかなか「私」の想いに気づいてくれない。2人は奇妙な人物に出会い、奇抜な事件に巻き込まれてしまう。恋愛ファンタジー。

男なら誰もが外堀を埋めようと努力したことがある?

こちらの作品は読んでいて

はじめのうちは「私」に対してもどかしさを感じる

しかし、確かに学生時代こんなこともあったような・・・

なかったような・・・

ファンタジーの部分を除けば、

そんな思いにさせてくれる作品である。

偶然の出会いを装ったり、

何か関係が良くなるようにと手を尽くそうと努力して

青春時代を過ごしたことがありませんか?

そんなあなたにおすすめです。

 

四畳半神話大系

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

 
 あらすじ

京都市を舞台に、京都大学3回生の男子学生が、1回生時に選んだサークルによって自らの大学生活をいかに変えていったか、その可能性を描く一人称小説

4話構成で、「映画サークル」「弟子求む」「ソフトボールサークル」「秘密組織」に入った場合の4パターンの物語 

 たくさんある可能性に思いをはせて

 学生時代でも大人になってからも

「あの時こうしていればなぁ」と思うことは誰しもありますよね。

それを、世にも奇妙な物語のような展開で描写しているのが

この作品だと思う。

基本的な人物設定は同じなのだが、

主人公の選択の違いによって、

物語が違う展開を見せたり、

結局同じ展開だったり。(それが運命というやつか!?)

ポイントとしては、「選ばなかった選択肢」ですね。

これをどうリーディングに作り直すかです。

占い師の予言

あとは途中で出てくる占い師の予言

あれは、単純だけど面白い。

「不満がおありのようで」

から始まり、

曖昧なので、具体的にと頼まれると、

「あまり言っては、運命が変わってしまう」

「ヒントは、大事な時にはコロッセオが近くにある」云々

そして、それぞれの物語で4パターンの捉え方をされるという

曖昧さを活かした予言でした。

でも、実際占い師ってこんなんですよね。

 

最後に

今回は

森見登美彦さんの作品

「夜は短し、歩けよ乙女」

四畳半神話大系」を取り上げました。

小説は読むのに時間がかかりますが、

是非読んでみては?