メンタリズムの系譜 +メンタリスト養成塾の紹介
日本でメンタリズムあるいはメンタリスト
といえばDaiGoさんですね。
最近でのTVの演出もあって、
心理を読むというイメージがあるかもしれません。
しかし、メンタリズム研究会スリーコールの
メンタリスト眉村神也さんは
「メンタリズムに興味を持っている人は誤解をしている」
「その誤解を解くためには、歴史をたどってほしい」
と言っていました。
ニコ生でも解説していましたので、
無料部分をまとめておきます。
メンタリズムの歴史
第一次メンタリズムブーム以前
メンタリストは神の使いや霊媒師として
活動していました。
その能力はもちろん本物ではなく、
詐欺師だったわけですが、
当時は文明自体も発展しておらず、
超能力や霊能力が本物だと
信じられていました。
そんな中、
少女2人が妖精を写真で捉えたという
妖精事件をきっかけに
スピリチュアルブームが勃発します。
この頃、記録に残っているメンタリストは、
ダベンポート兄弟
Zancigがいます。
第一次メンタリズムブーム(1900年代)
そんな中、スピリチュアルに傾倒した人物がいました。
シャーロック・ホームズの生みの親
アーサー・コナン・ドイル(左)です。
そのあまりの傾倒ぶりに、
親交のあった脱出王ハリー・フーディーニ(右)は
メンタリスト達の手口を暴いていきました。
ここからメンタリスト vs マジシャン
の暴き騙し合戦が始まります。
その結果、だましの手口がお粗末だったメンタリスト達に
マジックの手口を学ぶ機会を与えてしまいます。
すると、霊能力や超能力に見せる技術が向上し、
メンタリズムブームが拡大します。
戦争の影響(1914年~)
ところが、そのブームも途絶えてしまいます。
第一次世界大戦です。
たくさんの死を目の前にしたとき、
スピリチュアルは信頼に足るものではなくなりました。
しかし、メンタリストはマジシャンとしても活動しています。
アレクサンダーやセオドール・アンネマン
といったパフォーマーがいました。
復興しているさなか、
第二次世界大戦(1939~45)が起こります。
ここには、エリック・ヤン・ハヌッセンという
メンタリストが関与しており、
ヒトラーの独裁的な演出を指導していたそうです。
また、この頃ラジオパシーで有名な
ピディントン夫妻が活躍しています。
第2次メンタリズムブーム(1970年代)
これ以降は詐欺テクニックとマジックが混同されていきます。
そこで、あの有名な自称超能力者
ユリ・ゲラーが登場します。
決してメンタリストとしての技術が
卓越していたわけではないですが、
スプーンをゆっくり曲げるという
見てわかる超能力を目の当たりにすることで、
人々の関心が寄せられました。
この頃から、メンタリストが
メディアに多く出てくるようになります。
バナチェックが超能力者と認められたのち、
メンタリストであることを公表するなど、
徐々にメンタリストの概念が変わっていきます。
他にも、マックス・メイビンも活躍しています。
第3次メンタリズムブーム(2000年代)
ここでようやっと登場するのが、
ダレン・ブラウンです。
今までメンタリストはメンタリストであることを
隠して活動していましたが、
ダレンは「私はメンタリストです」
と明かしてパフォーマンスをしています。
超能力は科学的に再現できるという
謳い文句で、
メンタリストDaiGoさんにも影響を与えます。
この頃には、
ルーク・ジャメイ
キース・バリー
など今もメンタリストを名乗る人が多くなっています。
メンタルマジシャンとの境が曖昧になっていますが、
歴史を見れば、その信念の違いは分かるかと思います。
そして、現在
メンタリストは騙しという
ダークなイメージから一転し
現在は根拠を提示することで
クリーンなイメージになっています。
日本では、メンタリストの
DaiGoさんと眉村神也さんが
第一人者となっています。
最近では、ニコ生を通して、
リーディング技術などを紹介・学習していく
「メンタリスト養成塾」
といったものも放送されています。
最後に
3か月限定で開催されている
DaiGoさん&眉村神也さんの
「メンタリスト養成塾」ですが、
メンタリストとして必要な技術や
メディアの見せ方などについても語っていますので
興味のある方は、是非!