メンタリズムの考察

メンタリストDaiGoさんのおすすめ本や講義からメンタリズム・心理学や様々な科学を学び、ビジネスや子育て等に活かしていこうというブログです

メンタリストになりたいあなたへのおすすめ本 心理的効果

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メンタリズムあるいはメンタリストというと、何を想像しますか?

相手の心を読む?観察力が鋭い?相手の行動をコントロールする?

フォークを曲げる?超能力を科学で再現する?

TVの放送でも、様々な芸能人やアスリートを相手に

ババ抜きや選んだカードを読み取るファイブカードなど

その能力のエンターテイメント性がとても魅力的です。

その能力の背景となっているのは以前も紹介しましたが、

  • 心理的効果 (社会心理学行動経済学、錯覚ect...)

  • 人心掌握術 (ラポール形成、コミュニケーション能力、空間演出能力etc...)

  • リーディングスキル (しぐさ、表情、コールドリーディングetc...)

  • 暗示のスキル (アンカー、催眠、プロバビリティヒットetc...)

  • 記憶力 (パフォーマンス・勉強術etc...)

  • セルフマネジメント (集中力、自制心etc...)

といった要素です。

今回は人間関係だけでなく経済などにも関わる

心理学的効果を学べる本をいくつか紹介していきます。

(ちなみに、写真はイギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウンさんです)

 

 

心理学を知れば世の中の成り立ちがわかる

心理学というと、フロイトユングなどの古典的なものが頭に浮かびます。

他にも臨床心理士が学ぶような精神疾患と関係があるものが主なイメージです。

心理学は人間の相互関係の上に成り立っています。

ですから、集団社会、経済とも関係があり、

心理学×集団社会=社会心理学

心理学×経済=行動経済学

といった学問も注目されています。

 

 社会心理学 他者の存在が個人にどう影響を及ぼすのか?

影響力の武器[第3版]:なぜ、人は動かされるのか

 

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

社会心理学者のロバート・B・チャルディーニの著書です。

 メンタリストDaiGoさんも必読の書と言っていました。

内容は、人間の行動に影響を与える5つの原理について解説しています。

例えば、

  • 人に何かをされると、お返しをしたくなるのはなぜか?
  • 皆が並んでいる行列になぜ並んでしまうのか?
  • 子どもが欲しいというとなぜ買ってあげたくなるのか?
  • 一度選んだものからなぜ離れられないのか?
  • なぜ限定商品は購買意欲を掻き立てるのか?

これら全てに人間社会における原理があり、その科学的な根拠を解説してあります。

また、これらの原理から自分を守るための方法も検討されています。

騙されないための手段を学べるといっても良いかもしれません。

 

影響力の武器 実践編‐「イエス!」を引き出す50の秘訣

 

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

 

 

次に紹介するのが、

先程の影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

の続編、というより具体的な場面を解説しています。

合わせて読むとより理解が深まると思います。

 

 

行動経済学  ヒトがどのように選択して行動に移るのか?

ファスト&スロー あなたの意志はどのように決まるのか?
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
 

  

ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

 心理学者・行動経済学者のダニエル・カーネマンが著者です。

内容についてですが、

人間は合理的な判断を下していると思いがちですが、

実際には様々なヒューリスティックやバイアスによって

非合理的な判断を下していること

人の価値基準を損失回避や保有効果などを用いて解説した

プロスペクト理論などの解説がしてあります。

ただ、上下分かれていることもあり、理解には時間がかかるかもしれません。

 

もっとわかりやすい行動経済学の本は、

9割の人間は行動経済学のカモである‐非合理な心をつかみ、合理的に顧客を動かす
9割の人間は行動経済学のカモである ―非合理な心をつかみ、合理的に顧客を動かす

9割の人間は行動経済学のカモである ―非合理な心をつかみ、合理的に顧客を動かす

 

 ヒューリスティックやバイアス、プロスペクト理論などが

実生活とどう関係しているのか具体例も挙げられています。

 例えば、

  • パズドラなどのアプリはなぜはまるのか?
  • 付録つきの雑誌がなぜバカ売れしたのか?
  • タレントが出ているCMの商品はいい商品と思ってしまう?

など身近な具体例を挙げてくれています。

 

予想通りに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

 行動経済学者、ダン・アリエリーの著書です。

こちらはいかに不合理な選択をしているか

だけではなく、どういった場面でずるをしてしまうのか

ということも書かれています。

例えば、

・冷蔵庫のコーラはすぐに無くなるが、お金はなかなか無くならない?

・ずるをする機会があっても、後で確認される可能性があるとずるは少ない?

などこれまで紹介してきた著書とも違う視点で書かれています。

 

最後に

まず第1回はこのくらいで、一応まとめておきます。

今回紹介した本は初めて読む人には驚きがたくさんあると思いますので、是非!

  1. 影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか | ロバート・B・チャルディーニ, 社会行動研究会 | 本 | Amazon.co.jp

  2. 影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣 | N.J.ゴールドスタイン, S.J.マーティン, R.B.チャルディーニ, 安藤 清志 監訳, 高橋 紹子 訳 | 本 | Amazon.co.jp

  3. ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | ダニエル・カーネマン, 村井章子 | 本 | Amazon.co.jp

  4.  ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | ダニエル・カーネマン, 村井章子 | 本 | Amazon.co.jp

  5. 9割の人間は行動経済学のカモである ―非合理な心をつかみ、合理的に顧客を動かす | 橋本 之克 | 本 | Amazon.co.jp

  6. 予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | ダン アリエリー, Dan Ariely, 熊谷 淳子 | 本 | Amazon.co.jp

 

 「錯覚」や「身体化された認知」についても触れたいと思います。

心理学的効果以外のスキルに関係する本もまとめていく予定です。