メンタリズムの考察

メンタリストDaiGoさんのおすすめ本や講義からメンタリズム・心理学や様々な科学を学び、ビジネスや子育て等に活かしていこうというブログです

医療分野に関わるメンタリズム

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一見して、医療分野とパフォーマンスであるメンタリストとは

全く関係が無いように見えますが、

相手を信じさせる技術を持ったメンタリスト

医療分野でも学ぶところが多いのではないかと思います。

 

病院やクリニックに求められるもの

心身の健康が損なわれたときに治療・予防のために行く場所です。

そして、行くのであれば、信頼できる医者・病院にかかりたくありませんか

ではどうすれば、信頼できる医者・病院にすることが出来るのでしょうか?

 

医師など権威のある人の言う事は従うべきと考えます。

しかし、患者の目線で言うと、高圧的な態度はいただけません。

自分の話を聞いてもらって、治療をして不安を取り除いて欲しい

これが患者さんの思いだとします。

 

患者さん目線で大事な4つのポイント

・話を聞いてもらった、しっかりと診察してもらったという実感

・効果のある薬を処方してもらった、治療を受けたという感覚

・待ち時間が短かったという感覚

・親切に対応してもらったという感覚

ひとつずつ説明していきます。

 

・話を聞いてもらった、診察してもらった感覚

人は自分の話を聞いてくれた人に対して、信頼を寄せます。

もちろん話を聞く事で、治療の正確さも出てきますが、

それ以上に、この病院にかかれば大丈夫と信じてもらう事が大事です。

そして、噂話は「良かった」「悪かった」というニュアンスだけ広がります

つまり、信頼を得て、「良かった」という噂話が広めるチャンスになるわけです。

 

・効果のある薬を処方してもらった、治療を受けたという感覚

これは専門的な分野になるため、それぞれ薬学や治療法の習得が必要です。

しかし、そんな良い薬や治療法も「効かない」と思っていては、

本当に効果が薄れてしまう恐れがあります。

これは、プラセボにも用いられている方法ですが、

効果があると思い込んでもらう事で、治療効果が向上するともいえます。

 

・待ち時間が短かったという感覚

予約なしで病院に行ったら、すぐに見てもらえることは稀です。

私の地域では最低でも1時間以上はかかります。

あまりに待つ時間が長ければ声かけをしているところもありますが、

最近では待合室の壁紙の色を青くしたり、診察室をピンクにしたり、

波の音を流したり、ラベンダーの香りをさせたり

心理学的にリラックスできる環境を作りをしている病院もあります。

 

・親切に対応してもらったという感覚

ピークエンドセオリーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

これは「記憶に残るのは、感情を伴ったときと一番最後」という原理です。

つまり、記憶に残すべきは「診察時の安心感」と終了時の「受付の対応の良さ」です。

 

技術だけに特化しない、患者さん目線に立つ医療が本当に実現できれば、

患者さんからの信頼を得て、信じてもらう事で治療効果を向上させ、

リピーターが増えるという、win-winな関係が出来るのではないでしょうか?

医療分野で活躍するためには治療技術の習得のための努力は必要ですが、

メンタリズムを勉強し、信頼を得る術を知る事も大事だと思います。

 

 

雑記

最近は、介護離職なんてのもあって、

24時間体制、低賃金、ストレスが溜まるという印象がありますが、

お金で解決できるほど簡単なものでもない気がします。

お金で一時的にやる気は上がりますが、持続的には期待できない事

持続的なモチベーションには自分にとってのやる意味や他者貢献感が必要

ということがモチベーションの研究からわかっています。

最低限の給料をもらっている事は前提として、ストレスケアだけでなく

「他者貢献感」や「仕事をする意味」を見出せる

病院作りも企業側(というか法制度?)として大事なのではないかと思います。