メンタリストとは何か? ~歴史からどんな能力が必要かまで~
メンタリストの歴史
人々にその後の運命を左右する神託を与えたとされる。
メディアに出てきたのはラジオが最初。
レスリーとシドニーという夫婦が20000フィート離れたところから、
ラジオ越しに持っているものを当てるという透視能力を見せました。
政治などの歴史の裏にも存在しており、
ヒトラーを支援していたエリック・ヤン・ハヌッセンは有名ですね。
その後は、交霊術をしたり、超能力を見せたり、
有名なところでは、サイババやユリ・ゲラーと言ったところでしょうか。
最近では、エンターテイメント化されて、
ダレン・ブラウンやDaiGo、トルステン・ハーフェナーやキース・バリーなど
続々とメンタリストがメディアに出るようになりました。
メンタリズムとマジックの違い
マジック
いわゆる手品です。人の錯覚や思い込みを利用して観客を楽しませます。
コイン手品などはスレイハンドやミスディレクションの技術で成り立っています。
タネがあって、それをわからないように実演しています。
メンタリズム
マジックと同様、スレイハンドやミスディレクションの技術は必要です。
しかし、もっと基礎となるのは下記にも記しますが、
洞察力と心理学的な知識です。
相手を揺さぶったり、反応を見ていき、更に誘導していくことで、
相手に「心が読まれている」と思わせたり、相手の「心を操る」ものです。
このメンタリズムを用いる人がメンタリストです。
メンタリズム(メンタリストとして)の重要な要素
- 心理的効果 (社会行動学、行動経済学、錯覚ect...)
- 人心掌握術 (ラポール形成、コミュニケーション能力、空間演出能力etc...)
- リーディングスキル (しぐさ、表情、コールドリーディングetc...)
- 暗示のスキル (アンカー、催眠、プロバビリティヒットetc...)
- 記憶力 (パフォーマンス・勉強術etc...)
- セルフマネジメント (集中力、自制心etc...)
これらを組み合わせて、パフォーマンスをしたり、交霊術をしたり、
占いをしたり、人の嘘を見抜いたり、人を騙したりすることができるようです。
つまり、メンタリズムは使い方によっては善にも悪にもなるため、注意が必要です。
パフォーマンスで人を楽しませる事も出来れば、
人をより良い方向へ(不安を取り除く、踏み出す一歩を持たせる)導いたり、
ビジネス場面でのラポール形成や交渉術への応用、
詐欺の手口を伝える事で詐欺を未然に防止するなどが可能です。
幅広い知識を持ち、スペシャリストというよりはジェネラリスト
やはり、メンタリズムはどんな分野にでも応用が出来そうです。