意思決定理論による選択の科学
何を基準に人は選択をするのか?
その手掛かりになる一つとして、
意思決定理論というものがあります。
今回は、
・意思決定理論とは?
・支配戦略
・トリガー戦略
・不確実性下における選択
・題材にした小説
を紹介していこうと思います。
意思決定理論による選択の科学
意思決定理論とは?
決定理論(けっていりろん、英: Decision theory)は、個別の意思決定について価値、不確かさといった事柄を数学的かつ統計的に確定し、それによって「最善の意思決定」を導き出す理論。意思決定理論とも。ゲーム理論へ応用されることが多い。
wikipediaより引用
つまり、
その人が選ぶ選択肢によって、
どんな利益やリスクがあるのかを数値化
枝分かれした、様々な選択肢の中から、
最も合理的な選択はどれか?
というものです。
これを分析すると、
その人が、なぜその選択をしたのか?
その人にとって、何が利益になるのか?
ということがわかってきます。
支配戦略
自分にとって、
最も利得のある選択をするための戦略
将棋で言うなら、
王将を「取る」あるいは「守る」ための戦略
を立てることになります。
この駆け引きは、
裁判の反対尋問でも用いられていて、
証言を引き出す戦略
黙秘・否認をする戦略
がその例になります。
トリガー戦略
有名なもので、
「囚人のジレンマ」があります。
図を見てもらうとわかりますが、
お互いが協力関係にあるうちは、
お互いに利益になりますが、
トリガーを引く(相手を裏切った)場合は、
お互い協力しなくなるというものです。
刑事ドラマの取り調べなどで、
2人の重要参考人に対して
この状況を作っている場面を時々目にします。
不確実性下における選択
結果が出てみないと、
その選択が正しかったのか
それとも間違っていたのか
はわからないというもの。
ただし、
最も合理的な選択をする場合は、
「何もしない」=リスクを取らない
という事になってしまいます。
例えば、
目がぼやけて見える
視力矯正手術
失明の危険性あり
手術して成功→正しかった
手術は失敗に終わった→間違っていた
失明のリスクを回避するため、
手術はしないという選択をする
とすればわかりやすいでしょうか?
題材にした小説
これらの意思決定理論を題材にした
推理小説があります。
それが、
「確率捜査官 御子柴岳人」シリーズ
数学の準教授が統計や
上記のような理論を用いて、
真相を明らかにしていくというものです。
神永学氏の著書は面白いものが多いので、
是非読んでみてください!